肌荒れは肌のバリア機能の低下が原因?
私たちの肌は、毎日たくさんの刺激にさらされています。
紫外線・ホコリ・化粧品など物理的に接触する刺激があります。究極に言ってしまうと洗顔時の水も刺激物になってしまいます。
しかしこう言った刺激に肌は負けないように出来ていて、それが「肌のバリア機能」になります。
肌のバリア機能がちゃんとしていると、肌荒れは滅多に起きる事はありません。
肌のバリア機能ってなに?
肌は本来、外的刺激から肌を守る「バリア機能」を備えています。
肌表面にあるわずか、0.02mmの角質層が潤いを蓄えて、乾燥や外的刺激から肌を守る働きを担っています。
健やかで美しい肌を保つためには、このバリア機能がきちんと働く状態をキープする事が大切になります。しかし、何らかの原因により肌の油分と水分のバランスが崩れてしまうと、バリア機能が低下してしまい肌荒れの原因となってしまいます。肌のバリア機能をキープするためにも、バランスの良い食生活を心がけて、紫外線や乾燥、摩擦などの外的刺激から肌を守る事が重要です!
肌に与える刺激って?
×直接的な刺激
女性の肌はとてもデリケートです。
肌が脂っぽい、ゴワゴワしているからと言って過度な洗顔やピーリングは禁物です!
肌のバリア機能に必要な角質まで剥がしてしまい、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)のサイクルを無理に早めてしまう事になります。
熱いお湯での洗顔やタオルの摩擦にも注意しましょう。
また、自分の肌に合わない洗顔料・化粧水・クリームなどによるスキンケアも肌トラブルになる可能性があるため気を付けましょう。
×環境的な刺激
紫外線・花粉アレルギー・PM2.5などによる環境的な刺激も肌荒れの原因となる場合があります。
日差しの強い日は、日焼け止めを塗る・日傘をさすなどして紫外線ケアを心がけましょう。
また、花粉の飛ぶ季節や風の強い日などは必要に応じてマスクやサングラスなどでカバーする事も、肌を守る方法の1つになります。
肌のバリア機能が低下する主な原因
・過度なスキンケア
肌のためにと思って行っていたスキンケアが肌のバリア機能を低下させている可能性があります。肌に良いと思っている化粧品には、「香料」「防腐剤」を始め、たくさんの合成化学添加剤が含まれています。過度なスキンケアは肌を甘やかし、肌本来が持っている力を弱めてしまうんです。肌を甘やかしすぎれば肌は自分の力で動かなくなってしまいます。
どんなに肌の栄養を与える成分が配合されていても、肌の角質層にはバリア機能があります。肌にバリア機能がある限り、その成分達は角質よりも下の層に入り込む事は出来ません。
もし入り込めたとしたら、それはバリア機能を破壊している事になります。
バリア機能が破壊されていれば、栄養分だけでなく防腐剤・香料・ウイルスや菌までも侵入させてしまう事になります。肌細胞は身体を守ろうとして、反応し始めてアレルギー反応を起こす事でしょう。同時に肌細胞もダメージを受けてしまい、それを修復しようとターンオーバーが乱れて乾燥し、もろい角質が出来上がってしまうと言う悪循環になってしまいます。
・洗浄力の強い洗顔料
洗顔を行うと肌はスッキリとしますが、皮脂の落とし過ぎは良くありません。
皮脂は分泌されると、汗と交じり天然の保湿クリームとなり肌を守ってくれています。
しかし洗顔料には洗顔剤とし、界面活性剤が含まれています。
界面活性剤が悪いのではなく、メイク落とし始め洗浄力が強い洗顔料には、合成界面活性剤と言う人工的に作られた強い界面活性剤が含まれているためです。
この合成界面活性剤は、皮脂を落とし過ぎるだけでなく必要な角質までも取り除いてしまうのです。
毎日こうした洗顔剤で洗顔を行っていると、肌のバリア機能である天然の保湿クリームである皮脂と角質を常に無理やり取り除いてしまっている事になります。
・パックを毎日している
乾燥が気になるからと言って、念入りにフェイスパックをしていませんか?
パックにもいくつか種類があります。種類別に間違っているパックのやり方について説明します。
《シートタイプ》
通常3分~5分程度、顔にのせておくものですが、肌にたっぷりと染み込ませたいと思うあまり、シートが乾くまで長時間お肌にのせていませんか?
シートが乾いてしまうと、肌についている水分までも蒸発してしまう事になります!
それにより、元々肌が持っていた水分まで一緒に持っていってしまいます。こうした行為もターンオーバーを乱す原因となります。
《はがすタイプ》
毛穴汚れを吸着してキレイにすると言うものに多いです。乾燥させて肌にくっついているものを剥がしていくので、角質も一緒に剥がれてしまいます。
角質を無理やり剥がしてしまう事は、肌のバリア機能を奪ってしまう行為になります。
肌のバリア機能が失われた肌は、急いでバリア機能を作るために、ターンオーバーを早めてしまいます。
ターンオーバーが早まって急速に作られた角質は、乾燥してもろく、バリア機能が弱いため、刺激に対して敏感となります。
《拭き取り・洗い流すタイプ》
しかし、拭き取る時はどうしても肌を擦ってしまいます。角質を無理やり剥がしてしまうのはもちろん、肌が赤くなってしまったりするので、角質を剥がしてしまうだけではなく肌の大きな刺激を与えてしまいます。
洗い流すタイプも同様に、肌に付いているパックを洗い流そうと、ゴシゴシ洗いがちになってしまいます。洗い流す時に、必要な皮脂まで洗い流してしまうため、乾燥を招き、肌のバリア機能を弱めてしまいます。
スペシャルケアだと思い、頻度に使ってしまうと肌に大きな負担となる事があるので、気をつけましょう!
肌のバリア機能を高める方法♡
肌のバリア機能を取り戻すためには、肌のターンオーバーを正常にして健康な細胞を作る事です。
丈夫な角質を育てるためにも、ケアは肌表面からだけではなく、生活習慣の見直しや内側からのケアが大切になります。
◎洗顔はスキンケアの基本
洗顔は、スキンケアの基本中の基本になります。洗顔の目的は、顔の汚れや余分な皮脂を落とし、肌バランスを整える事です。特に敏感肌の人は、洗顔に気を配らなくてはいけません。メイクをしていなければ、洗顔料を使わずに朝と夜の洗顔を、ぬるま湯洗顔に変えて見ましょう。
洗顔料を使わなければ、乾燥している肌から余分に皮脂を落とすこともなく、角質を剥がしてしまうと言う心配もなくなります。今まで洗顔料を使い、皮脂をごっそり取り除いていたので、初めは皮脂でベタベタするような気がするかもしれませんが、それは一時的なものになります。角質が剥がれるのを防ぎ、皮脂が天然の保湿クリームとなり膜を作り、肌を乾燥と外敵から守ってくれるようになります。
そのため、身体を守ろうと急いで行われていたターンオーバーは、徐々に整い始めていきます。肌をリセットし、ターンオーバーを整えるにはまず、皮脂と角質を大切にすることが大事になります。
◎生活習慣を見直す
肌のバリア機能を取り戻すには、肌をリセットしてターンオーバーを正常にする事です。
そのため、ターンオーバーを正常に整えるのに大切な事は、生活習慣になります。
・良質な睡眠を取る
睡眠中には成長ホルモンと言う、細胞を修復して再建してくれるホルモンが分泌されています。成長ホルモンは、ターンオーバーに必要なホルモンになります。この成長ホルモンは、眠りが深いノンレム睡眠時に多く分泌されるため、睡眠は最低6時間取れるようにしましょう。
・バランスの良い食生活
特にターンオーバーに必要なビタミン類を多く含んでいる、肉や野菜がしっかりと摂れるような食事を心がけましょう。また女性は、ホルモンバランスが乱れがちで、ターンオーバーにも影響を与えてしまので、女性ホルモンを補ってくれるイソフラボンを積極的に摂りましょう。
・ストレスを溜め込まない
美肌になるカギはバリア機能♡
いかがでしたでしょうか?
あなたの肌荒れの原因は、バリア機能の低下によるものかもしれません。
肌のバリア機能を高めるためにも1度、生活習慣や食生活を見直してみてくださいね!